就活・転職コラム/IT・デジタル業界への就活ポイントとは?

他業界の経験も強みに!? IT業界未経験者が知っておくべきポイントとは?

2023年9月21日、大手のIT企業で活躍する二人のエンジニアを迎えて「IT・デジタル分野で正社員へ!未経験からステップアップする方法は?」と題したトークセッションが開催されました。

成長が期待されるIT業界に身を置く二人のリアルトークとあって注目度が高く、20代から40代まで幅広い世代の方々がオンラインで参加。

トークセッションの合間にはチャットで質問や意見が数多く寄せられ、登壇者がそれに応えるかたちで進められました。トークセッションで交わされたさまざまな意見をもとに、IT・デジタル業界の仕事に就くヒントを探ります。

IT・デジタル業界ではどんな人が求められている?

IT・デジタル業界の職種といえばプログラマーやエンジニアを想像しがちなため、システムの構築やプログラミング言語に精通していなければならない、そう思って挑戦をためらう方が多いかもしれません。

他業界からの転職や未経験だと難しそう、そんなイメージもありますが、エンジニアとしての知識や技術はどこまで必要なのでしょうか。

登壇者の二人の場合、大学の情報系学部で学んだとはいえ、エンジニアとしての知識や技術のほとんどは入社後に身につけたといいます。

新卒と中途採用では事情も違うでしょうが、研修制度を設けている企業は多いので「まずは環境に飛び込んで、技術や知識はそこで身につける」と割り切ってトライするのもよいでしょう。

とはいえ、「プログラミングの知識があるなど、即戦力になる人は有利」という指摘もあり、一定の知識を身につけておくに越したことはありません。

また、知識や技術に自信がないのであれば、「それを補う要素を提示してみては?」というアドバイスも。会社が提供しているネットサービスの改善点を提案するなど、自分の考えをロジカル(論理的)に伝え、課題解決に導く力をアピールする方法も考えられます。

未経験で他業界から転職する場合、どんな準備が必要?

「知識やスキルは入社後に身につければいい」とはいうものの、そもそも「未経験者が採用されるにはどのような準備が必要なのか」が気になるところです。

その回答として最初に挙げられたのが「パソコンを持っていないなら買っておく」ということ。一見当たり前とも思える話ですが、スマホネイティブである若い世代や、30代、40代でも会社支給のパソコンを使っている人の場合、個人用パソコンを所有していない人が少なからずいるようです。

日常生活ではスマホやタブレットで事足りるかもしれませんが、IT・デジタル業界を目指すなら話は別。数あるショートカットキーを駆使してキーボードを使いこなすのは、エンジニアとして基本中の基本です。

さらに、閲覧するための受動的なツールであるスマホと違って、パソコンはクリエイティブな作業をするための能動的なツール。パソコンを使ってプログラミングの基礎を独学してもいいし、AIを使って簡単なプログラミングコードやゲームを作ることもできます。

仕事としては未経験でも、できる範囲で自分のパソコンに触れる機会を増やし経験を積んでみる、そういう前向きな姿勢も重要といえるでしょう。

また、他業種から転職する場合は、その業界の知識や経験が強みになるケースも。

例えば、農業をやっている人がいたら、農業×デジタルでネットを使って海外にお米を売ってみよう、といった具合です。他業界にデジタルを組み合わせてビジネスをスケールアップできるので、その人が持つ業界の知識が会社の資産になるというわけです。

製造業、金融業、医療分野など、特定の業界における専門知識はシステム開発の役に立つことも考えられますので、これまでいた業界の知識や経験をアピールするのもポイントといえそうです。

IT業界への転職に年齢制限はある? SESの募集が多いけれど飛び込んでみるべき?

今回のトークセッションではさまざまな質問が寄せられましたが、「年齢制限はないの?」「未経験の40代でも可能性はある?」といった具合に、多くの人が年齢に不安を感じていることがわかりました。

こうした不安を払拭するように「中途採用では前職の経験を買われることが多く、年齢が高くても需要は増えつつある」という心強い意見も。

ただし、40代以降で転職する場合は、マネージメント力など年相応の経験値やスキルが求められると考えられます。「年齢=社会人としてのキャリア」と考え、プロジェクトに参画した実績や管理職の経験など、これまでのキャリアを積極的にアピールする必要があるでしょう。

続いて、実際に就職活動中の方からは「正社員では未経験の採用枠が少なく、エンジニアの人材派遣であるSES(システム・エンジニアリング・サービス)の求人が多い。SESでもまずは飛び込んでみるべき?」といった疑問もあがりました。

その回答としては「自分自身を『個人事業主』と捉え、『仕事を請け負う』という考え方もあるのでは」という発想の転換に繋がるアドバイスがありました。

『仕事を請け負う』という発想でさまざまな言語のプログラミングなどを経験をすることで「ITエンジニアとしてのスキルの習得、ステップアップ」という手も考えられます。

企業との相性も大切。トライアル就労で飛び込んでみるのもアリ

視聴者の皆さんとの対話も含め、さまざまな意見が飛び交った今回のトークセッション。

ご意見や質問からは、未経験で知識がないことや年齢を理由に二の足を踏んでいる方が多いようでしたが、現役ITエンジニアのアドバイスに背中を押された方も多いと思います。

最後に、これまでに出てきた就活ポイントについてまとめてみましょう。

  1. 1. 知識や技術は入社後に磨く、独学の努力も必要
  2. 2. 自分専用のパソコンは必須、パソコンに触れる機会を増やす
  3. 3. 他業界×デジタルの発想、現職の知見も強みになる
  4. 4. 年齢=社会人としてのキャリア、他業界の実績もアピールする
  5. 5. 複数の分野に興味を持ち、クリエイティブに活動しながらステップアップ

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